2019.07 タイ東北地方ルーイ県の小さな町「チェンカーン」に行って来ました。
チェンカーン に来たなら是非とも経験したい「托鉢」。タイが好きで何年も通っていますが、実は今回が初めての体験です。
都会に住むタイの人も、ここチェンカーンで初めて体験するという方もいるようで、作法などはホテルの方から教わりながら行うことができます。
托鉢とは?
托鉢について、ウィキペディアから説明文を引用しました。
托鉢(たくはつ、サンスクリット:pindapata)とは、仏教やジャイナ教を含む古代インド宗教の出家者の修行形態の1つで、信者の家々を巡り、生活に必要な最低限の食糧などを乞う(門付け)街を歩きながら(連行)又は街の辻に立つ(辻立ち)により、信者に功徳を積ませる修行。
つまり一般の人が「托鉢体験」と言うのは違っていて、僧侶に「お供えをする(タンブン)」が正しい表現となるかと思います。
タイの上座部仏教において僧侶は、食事は1日2回、ご供養(タンブン)されたもののみ食べることができます。ですので托鉢によって受けたタンブンは、僧侶にとってとても重要なものになります。
タンブンはどのような形で行われるのかと言うと、次の4つが主となります。
1. 僧侶自身が托鉢で供養(タンブン)を受ける。
2. 一般の人がお寺に行き、タンブンを行う。
3. レストランや屋台で、信者さんが代わりに注文もしくは店主がタンブンして、それを頂く。
4. 一般の人が家に招き(祭事など)、タンブンをする。
僧侶は、お金を持つことも、自分で食事を作ることもできません。これは仏教の戒律によって決められております。
タイの街中で僧侶の横に普通の格好の男性が一緒に歩いているところを見かけるかと思いますが、それはこのような理由から現代社会においては、お金を持たず一人で出歩くことが難しくなったことも関係しています。
朝の托鉢の風景
チェンカーンのウォーキングストリートは、僧侶の托鉢のコースとなっています。この辺りには大小5つほどお寺があり、そこの僧侶たちが朝6:00頃から30分程度托鉢に回ります。
この道沿いに建つホテルでは宿泊者のために、お供えができるようお供えセットを用意しておいてくれます。
ちなみに今回宿泊した「With A View」では、1セット100バーツで予約が出来ました。
どこのホテルも、このように僧侶の托鉢のための準備を行っています。
お坊さんがやってきます。
列を作ってやってくる僧侶達もいれば、少人数の場合も。
僧侶の年齢もかなりの幅がありました。
お坊さんがやって来たら、一人につき一つお供え物を鉢に入れます。お供えが終わるとお経を唱えてくれますので、目を閉じ、手を合わせます。
托鉢のお坊さんの持っている鉢の中はすぐに一杯になってしまうので、後ろについている男性が鉢の中の物を受け取り、鉢の中を空にします。
ワンポイントアドバイス
托鉢体験する上で、知っておくと便利なことをお知らせしておきます。
(1)お坊さんをお呼びする場合にかける言葉
นิมนต์ค่ะ ニモン(カ/クラップ)
お坊さんに呼びかける時には上記のような言い方をします。
あまりこのようなシチュエーションになることはないかと思いますが、お供えのお花だけが余ってしまって、どの僧侶も受け取ってくれなかったことがありました。その時に、このようにお呼びして受け取ってもらうことが出来ました。
(2)お供えする時は、裸足で行う。
僧侶にお供えをする際は、靴下・靴は脱ぎ、裸足で行います。ここチェンカーン の冬はかなり寒いようですが、それでも裸足で行います。なお、チェンカーン に限らずどこでも同じですので、覚えておくといいと思います。
まとめ
いかがでしたか? タイの古都チェンカーン でのタンブン体験。観光としてお寺や僧侶を見学するのではなく、実際に自分がそこに参加することは、大変貴重で素晴らしい経験になるかと思います。
機会があればぜひ皆さんにも体験して頂きたいです。そしてここチェンカーン なら、気軽に誰でも経験できるので、おすすめです!