バンコクの隠れた名店「Marie guimar」でタイ菓子の女王「タオトーンキープマー」のアフタヌーンティーをいただいて来ました。
タイの友人のFaceBookを何気なく見ていたら、なんとも素敵なアフタヌーンティーの写真を沢山アップしていました。それが今回ご紹介する「Marie Guimar」というレストランのアフタヌーンティーです。
この友人は普段からいつも素敵なレストランやアフタヌーンティーに行っては、綺麗な写真とお料理の説明を載せていて、私にとってちょっとしたガイドブック的な存在です。
そんな友人がお勧めするのですから、絶対に間違いないということでその場で予約を入れて行って来ました。
Marie Guimarとは?
実はレストランの名前は、アユタヤ時代後期に実在した女性の名前なんです。「ブッペーサン二ワート」という数年前にタイで流行ったドラマにも登場しています。
日本にルーツがあり、1688年ギリシャ人のフォールコンと結婚。そのフォールコンが亡くなった後、料理の才能のあったマリーはポルトガルのお菓子をタイに伝承、才能を認められた彼女は「タオ トーン キープマー」という官位を与えられ、王宮の菓子部長を務めました。 そして現在でもタイで吉祥菓子としてトーン・イップ、フォーイ・トーン、トーン・ヨート、トーン・エークなどが知られています。
Marie Guimarについて書かれた本も出版されています。彼女の数奇な半生や当時の社会情勢についてより深く知ることができますのでお勧めです。
場所は?
場所はとても簡単なので、観光客でも大丈夫。
MRTクイーンシリキットコンベンションセンターから徒歩5分の場所にあるコンドミニアムの28Fです。
28F Wyndham Bangkok Queen Convention Center, 388 Soi Pai Sing To, Klong toey
予約は必須です
こちらのアフタヌーンティーはお菓子の性質上事前の予約が必要となります。後で詳しくご説明しますが、提供される一部のタイ菓子は、1日以上乾かす必要のあるものが含まれております。日程に余裕を持ってスケジュールを組んでくださいね。
予約方法は至って簡単。オフィシャルサイトや、Facebook、インスタグラムまたは電話から可能です。私はフェイスブックから予約を入れました。返事もすぐに頂けますので安心です。
ちなみに2024.8月の時点では、アフタヌーンティーの予約受付時間は毎日14:30-16:30とのことでした。人数は二人用で、お値段は1,799THB プラスサービス料で大体2,100THBくらいです。
アフタヌーンティーはサイトに掲載されていない!?
実はこちらをお勧めした知人に指摘され気がつきましたが、アフタヌーンティーはサイトに掲載がないのです。色々探してみた結果、FaceBookの過去の記事に掲載があることが分かりましたので、気になる方はそちらをご確認ください。
またサイトに記載がなくても、予約を受け付けているか聞くだけ聞いてみるのも良いかと思います。
Facebookに紹介動画がありましたので掲載させていただきます。
https://www.facebook.com/watch/?v=976331377026715
早速アフタヌーンティーのご紹介をしましょう
こちらがアフタヌーンティーのメニューリストです。残念ながらタイ語のみとなっておりますが、お店の方からは英語で内容についての説明はしていただけます。 もちろんこれ、お持ち帰りできます!
まず出てきてびっくり。この圧巻の盛り付けとパフォーマンス! 思わず声が出てしまいました。今まで見たことがない個性的なアフタヌーンティーです。しばし興奮状態で撮影タイムとなりまして、その後やっと落ち着きを取り戻しお食事開始となりました。
1. ウエルカムドリンク ナームチューンティワー(マニーチャンが出される場合もあり)
Googleマップに翻弄されて(笑)ちょっと遠回りしたため暑かったのですが、レモングラスがしっかりと味わえるこちらのお茶で、一気に体が休まります。
アユタヤ時代ではお客様をお迎えする際には、まずこのように体を冷やしてくれるお茶をお出しするのが慣習となっていたようです。一つ一つ意味やこだわりのある説明があり、この後のお菓子が楽しみになって来ました。
タイの薬草、レモングラスそしてバイトゥーイの香りがしっかりと感じることのできる一杯でした。
ちなみに日によっては、「マニーチャン」という別の飲み物が出される場合もあります。こちらはマナオ、ハイビスカスなどが入っています。
2. 前菜 チュベローズシュリンプ(エビのチュベローズ風味)
このメニューは、タイ最古の料理本とされる「メークラオフアパーク」という料理本から引用されたものだそうです。新鮮なエビをニンニクやパクチーの根、コショウなどの薬味を良い香りが出るまで混ぜます。
3. 6人の王のお菓子 ① ラーマ1世 カン カーオ プアク
エビすり身入りの揚げ餃子的な??これがお菓子なの??という印象でした。ただ作るのにとても手が掛かるような気もします。中身の歯触りがとても滑らかでいて、外側はサクサクとしていました。
4. 6人の王のお菓子 ② ラーマ2世 チョーマリーサイプー
カニ入りの蒸し物です。 これは一見日本の和菓子見たいにあんこが入っているのと錯覚しそうに綺麗な色合いと形状なのですが、全く甘くはないカニの風味がしっかりとした蒸し物でした。タイのハーブも良く効いています。
ちなみに「チョーマリサイプー」はラーマ2世が書いた詩に登場するメニューの一つだそうです。
5. 6人の王のお菓子 ③ ラーマ3世 プラーヘーンテーンウリ(テンモーナープラーヘーン)
スイカにお魚(プラーデン)の炒った身を振りかけたものです。振りかけたお魚は本来の味はしょっぱいものなのですが、お砂糖を混ぜているので甘しょっぱい風味に変化しています。よくフードコートやタイ料理レストランのデザートで見かけますのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
またタイの有名な物語「Khun Chang Khun Phaen」にもこのお料理が登場しています。
6. 6人の王のお菓子 ④ ラーマ4世 マーホープラナコンシリー
薬味で味付けされた豚肉を丸めて焼いたものを尾っぽの形に形どったパイナップルに乗せたものです。
7. 6人の王のお菓子 ⑤ ラーマ5世 ミークローププラプッタチャオルアン
これはラーマ5世のお気に入りの料理の一つ。海外旅行に行ったラーマ5世が海外の影響を受けたことを感じさせるお料理となっております。パリパリと揚げた麺にかかったタマリンドジュースとお酢の甘酸っぱいソースがなんとも食欲をそそりました。
8. 6人の王のお菓子 ⑥ ラーマ6世 ミアンカム
タイのレストランで出されるミアンカムは緑色の葉っぱが主流ですが、こちらは蓮の花びら。ピンク色がなんとも可愛らしくて感動しました。味はどんな感じだろうかと思いましたが、歯触りが柔らかいだけで特に主張することもなく美味しくいただきました。
ちなみにここに入っていた主な材料は、ローストココナッツ、ローストピーナッツ、干しエビ、エシャロット、生姜、レモン、唐辛子、ミアンカムジュース(砂糖、魚醤、タマリンドジュースから作られたもの)でした。
9. 午後のデザート ① トーンマリー
黄緑色がとても綺麗なお菓子です。ちょっと固くて日本のお菓子「落雁」に似ている気がしました。
10. 午後のデザート ② トーンサネーハー
口に入れるとほろほろと溶けるような繊細なお菓子です。タイの香り付用のロウソクでしっかりと香りのついた、酸味と甘みを感じるクッキーという感じです。
11. 午後のデザート ③ アールアドークブア
タピオカの粉で作ったデザートです。よく見かけるものは絞り器を使って蓮の花を表現していますが、こちらは一つ一つ手作業で作っていてびっくり。何度も手に取って見入ってしまいました。
味は甘くて柔らかい見た目通り、中のあんが意外とずっしりと入っていて小さい割にはヘビーでした(笑)
12. 締めのデザート カオニヤオマムアン
こちらのプレートにはまさにタイの代表的な吉祥菓子が並んでいます。実はこれが一番食べたかったんです。
フォイトーン、トンヨート、トーンイップ、それがカオニヤマムアンとして一緒に盛り付けられているなんて、これはすごく感動しました。ありそうでなかった発想。
13. シェフからの温かいお茶
最初に出されたお茶とはまた違うお茶です。
タイ料理も素敵
こちらのレストランは、タイ料理も素敵。まず材料や素材にもこだわり添加物を使わないことにこだわっています。ただし、レストランの名前になったマリー・キマーの生きたアユタヤ時代のレシピは使用していないとのことですのでご注意ください。
次回はお料理を食べに来たいなと思える素敵な場所でした。
まとめ
タイでちょっと特別な体験をしたい方にはお勧めのAfternoon Teaです。予約必須ですのでお忘れなく。
店名:Marie Guimar (マリー キマー)
住所:28th Floor, 388 Soi Pai Sing To, Klong Toey, Bangkok 10110 Thailand
電話:090-234-5822
電車:MRTクイーンシリキット
時間:アフタヌーンティーは14:30-16:30のみとなっています。
金額:1799THB (2名用)